天鳳では様々な個人成績が表示されます。
しかし様々な数値をどのように見ていったらいいのでしょうか。
そこでこの記事では、様々に表示される戦績の数値について、その見方や評価の仕方についてまとめています。
様々な数値に混乱したり振り回されたりせず、正しく評価し今後の指針とすることができます。
天鳳の個人成績の見方
全期間データのうち重要なデータは次の4つです。
- 和了率
- 放銃率
- 副露率
- 立直率
他には以下のようなデータも重要です。
- 和了率と放銃率の差
- 順位分布
- 4位率
- 安定段位
見るべき重要な数値
全期間データの和了率、放銃率、副露率、立直率が最も重要な数値です。
月間戦績は見る必要なし
まず天鳳にログインすると、全期間(通算戦績)と月間(月間戦績)に分かれて表示されています。
月間の成績は、あくまでその月の1日からその日までの短期間のデータです。
麻雀の成績は短期間ではブレがあるため、月間データだけでは本来の実力は測れません。
運の要素により上ブレ、下ブレがあり、本来の実力の数値と評価できるまでには長期間のプレイデータが必要です。
そのため月間の成績は、自分の実力を正しく評価し、今後の打ち方の参考にするデータとしては使うことはできません。
月間の成績を見て、実力を過大評価したり過小評価することは、今後の打ち方に悪影響を及ぼしかねませんので、見る必要はないでしょう。
「今月ツイてたなー」とか、「ツイてなかったなー」と一喜一憂するくらいにとどめ、そこから打ち方を変えるということがないようにしましょう。
全期間の重要な数値
見るべき数値は、全期間の以下の数値です。
- 和了率
- 放銃率
- 副露率
- 立直率
各数値の意味と計算方法
意味 | 計算式 | |
---|---|---|
和了率 | 総局数において和了する割合 | 和了回数÷総局数×100% |
放銃率 | 総局数において放銃する割合 | 放銃回数÷総局数×100% |
副露率 | 総局数において副露する割合 | 副露した局数÷総局数×100% |
立直率 | 総局数においてリーチする割合 | 立直回数÷総局数×100% |
和了率と放銃率の差
また表示はされていないのですが、和了率と放銃率の差も重要な指標となります。
例えば和了率が0.220、放銃率が0.120だった場合、0.220-0.120=0.100になります。
この数値が大きければ大きいほど、押し引きの精度が高いと言えます。
一般的に和了率を上げようとすれば、放銃率も上がります。
逆に放銃率を下げようとすれば、和了率も下がります。
なぜなら和了率を上げようとすれば、その分、押す回数も増えるので、放銃率が上がり、逆に放銃率を下げようとすれば、引く回数が増えるので、和了率が下がるからです。
つまりこの差が大きいということは、たくさん押しているけれども、当たり牌は止めているということを示します。
もしこの差が以前より大きくなったのであれば、押し引きの精度が上がったと言えるでしょう。
順位分布の見方
また1位率、2位率、3位率、4位率ですが、この順位の分布によってその打ち手の打ち筋が見えてきます。
例えば3>2>1>4という分布だったら、1位2位を積極的に取りにいかず、3位に甘んじてでも4位は取らないように心掛けている姿勢が見えます。
また1>3>2>4だったら、1位を積極的に取りにいっている分、3位に落ちるケースも多いと読めますし、2>1>3>4だったら、1位を積極的に取りにいく押しはせず、2位確保でよしとする姿勢が見えます。
天鳳位の順位分布
ここで参考までに、3人の天鳳位の順位分布を見てみましょう。
ASAPIN | (≧▽≦) | すずめクレイジー | |
1位率 | 27.7% | 26.9% | 26.7% |
2位率 | 25.6% | 28.5% | 26.2% |
3位率 | 26.2% | 24.1% | 26.9% |
4位率 | 20.5% | 20.6% | 20.1% |
ASAPINさん
1>3>2>4。
3位に落ちてもいいから、積極的に1位を取りにいくタイプ。
(≧▽≦)さん
2>1>3>4。
1位は取れなくてもいいから2位を安全に確保。
すずめクレイジーさん
3>1>2>4。
3位に甘んじてでも、4位率を極小化しようとするタイプ。
自分に合った打ち筋を持とう
このように天鳳位でもいろいろな打ち筋に分かれてくるのですが、どのタイプがいい悪いではなく、自分に合った打ち筋をしっかり持つということが大事です。
ご自身の順位分布を見て、どのような打ち筋になっていますでしょうか。
もし打ち筋を変えた場合、またしばらくしてこの順位分布を見てみましょう。
その比率に変化があるかもしれません。
天鳳位のすごさについては、こちらの記事をご覧ください。
歴代天鳳位一覧については、こちらの記事をご覧ください。
4位率、平均順位、安定段位などの見方
4位率、平均順位、安定段位、平均得点については、天鳳の独特のポイントシステムにより、重要な数値と重要でない数値に分かれます。
4位率
天鳳で一番大事なことは4位を取らないことなので、4位率も重要です。
極小化をしていきたいのですが、もし以前より4位率が下がったのであれば、ラス回避に成功していると言えます。
平均順位と安定段位
平均順位というデータがあります。
これは麻雀の実力を表す一つの指標ですが、こと天鳳に限っては段位ポイントを上げるという観点から、そこまで重要視されていません。
むしろ後で取り上げる「安定段位」という指標が重要視されています。
要は段位ポイントという天鳳独自の要素が入っているかいないかの違いです。
段位ポイントを上げることが天鳳における目的だとすると、平均順位はそれに合目的ではありません。
3位を取ると平均順位は下がりますが、ポイントは減りません。
そのためあまり平均順位は気にしなくていいでしょう。
平均得点
同様に平均得点についてもほとんど気にする必要がありません。
天鳳は収支戦ではなく完全順位戦なので、収支は関係ないからです。
平均戦績との比較で見えてくるもの
こちらの表は各段級位の平均データです
ご自身の段位の項目と照らし合わせて、このデータと比較してみてください。
もし副露率が平均より高ければ、あなたは仕掛け派と言えます。
逆に低ければ、メンゼン派でしょう。
もし立直率が高ければ、立直派でしょう。
押し引きの精度
和了率と放銃率の差は、押し引きの精度を評価する値になります。
和了率と放銃率は表裏一体
和了率と放銃率ですが、これをセットで評価する見方をおすすめします。
というのは和了率と放銃率は表裏一体の関係で、一方に重きを置くと、他方が軽んじられ、他方に重きを置くと、もう一方が軽んじられるという関係にあるからです。
押し引きのタイプ
和了率が高く、放銃率も高ければ、その人はリスクを積極的に取りにいくタイプと言えます。
逆に和了率が低く、放銃率も低ければ、その人は保守的にリスクを避けるタイプと言えます。
ではどちらがいいのかと言いますと、どちらも相殺されていて、どっちもどっちだと言えます。
つまりこれはタイプの問題で、どちらがいいとも言えないということになります。
押し引きの精度を評価する値
ただ言えることは、和了率と放銃率の差は、押し引きの精度を評価する値になりうるということです。
この値が大きいほどよいということになります。
もし戦法や戦術を変えて、一定の期間打ったところ、この値が大きくなったのであれば、その戦法や戦術は押し引きの精度という意味で成功と言えるでしょう。
4位率、対戦数
また4位率ですが、この値が平均より高いと問題です。
その場合はよりラス回避の意識が必要ということになります。
対戦数ですが、もしその段位の平均より低ければ、平均より早くその段位に到達しているということになります。
男冥利サイトの安定段位という指標
男冥利サイトで自分の安定段位を知ることによって、自分の現状の実力を知ることができます。
男冥利サイト
「天鳳ランキングサイト(仮)(男冥利.com)」という天鳳の成績(特上卓と鳳凰卓限定)を閲覧できるサイトがあります。
これは男冥利さんという個人が運営しているサイトです。
なぜこのサイトを取り上げたかというと、このサイトでは安定段位という指標を見ることができるからです。
安定段位とは?
この安定段位とはどういう指標なのでしょうか。
安定段位とは、今の成績が無限に続いた場合、そのプレイヤーがどのくらいの段位にまで到達できるかを示した数値になります。
先ほど平均順位はそれほど気にしなくていいと書きましたが、この平均順位にかわる天鳳独自の実力評価の指標が、安定段位になります。
つまりいかに段位ポイントを効率よく上げているかという指標なのです。
現状の実力
定義だけを見るともうその段位以上にはいけないのかと思ってしまいそうですが、あくまで理論値であり、±1~2段程度のブレもありますし、なんといっても今ここから実力を上げていけばいいわけです。
つまり現状の自分の実力を知るということに価値があります。
それに加えて全体的なランキングも見ることができます。
また特定のプレイヤーとの対戦成績も見ることができます。
その他の戦績確認サイト
その他の戦績確認サイトとしては、天鳳公式ページの中での月間ランキングとRateランキング、そして六代目天鳳位タケオしゃんが運営する「麻雀ツール点数計算ラボ」があります。
月間ランキングとRateランキング
その他の戦績確認サイトとしては、天鳳公式ページの中で月間ランキングとRateランキングというのがあります。
月間ランキングは卓別に月ごとの総合ランキングが表示されます。RateランキングはRateの上位者から表示されます。
麻雀ツール点数計算ラボ
他には六代目天鳳位タケオしゃんが運営する「麻雀ツール点数計算ラボ」があります。
この中で天鳳ポイント計算ツールというのがあるのですが、段位、卓、順位の回数を入力するだけで、ポイントや順位分布、平均順位や安定段まで自動で計算してくれます。
例えばその日打った結果をメモしておいて、順位の回数を入力すれば、その日のポイント増減値がわかります。
その日の結果を正確に知るとともに、明日へのステップアップにしましょう。
天鳳の個人成績をどのように見ていくか 安定段位とは?|まとめ
- 天鳳で重要な数値は、和了率、放銃率、副露率、立直率です
- 順位分布から打ち筋を確認できます
- 平均順位より安定段位が重要です
- 和了率と放銃率の差から、押し引きの精度が評価できます
- 安定段位は男冥利サイトで見ることができます
天鳳は、プレイヤーに様々な数値を提示してくれます。
それにより数値的な評価をして、今後のプレイに生かすことができる反面、その数値の見方がわからないと、様々な数値に混乱してしまうという弊害も起こります。
数値を正しく評価して、今後の打ち方に生かしていきたいですよね。
ちなみに天鳳は、雀荘などのトップ取り麻雀にくらべると、ストイックな麻雀です。
いかに回避できる放銃をしないかが重要になってきます。
事実、段位が上がるに従い、放銃率は下がっていきます。
和了率を維持させながら放銃率を下げることが、段位を上げるポイントです。
【関連記事】
特上卓のレベルについてはこちらの記事をご覧ください。
上級卓についてはこちらの記事をご覧ください。
すごい!天鳳位の麻雀戦術本
天鳳位に一歩でも近づきたい方は、天鳳位が書いた麻雀戦術本がおすすめです。
天鳳位の書いた麻雀戦術本を読みたい方は、こちらの記事もチェックしてみてください。