とても特徴的と言われる天鳳の段位制度。
ではどのようなところが特徴的なのでしょう。
この記事では、天鳳の段位制度の仕組みについてお伝えしています。
天鳳の段位制度がよくわかります。
天鳳の段位制度の仕組み
天鳳には次の2つの実力評価のための指標があります。
- レート
- 段級位
レート
初期値1500からスタートして、対戦をするごとに上がったり下がったりします。
1位、2位だと上がり、3位、4位だと下がりますが、その上げ幅、下げ幅は、順位と同卓した4人の平均レート、そして試合数による補正が加わり決定されます。
例えばレートの高い人と同卓して勝つと、平均レートが高いので上げ幅が大きくなり、逆にレートの低い人と同卓して負けると、平均レートが低いので下げ幅が大きくなります。
また試合数による補正は、試合数が少ないと上げ幅、下げ幅が大きくなり、試合数が多くなるにつれてその幅が小さくなっていくという性質の補正です。
段級位
新人からスタートして、9級、8級と上がり、1級、初段、二段と経て、十段の次が最終的な天鳳位という位になります。
実に21段階もの階級があり、頂点の天鳳位に達してしまうと降段することはありません。
ゲームクリアというわけです。
天鳳位のすごさについては、こちらの記事をご覧ください。
天鳳位一覧については、こちらの記事をご覧ください。
ポイントの獲得
対戦によって1位あるいは2位を取ってポイントを獲得し、各段級位の昇段ポイントまで達すれば、次の段級位に上がれます。
新人から1級まではシステム上、降級がないため、やり続けていけばいずれは初段までいけます。
初期ポイント
初段からは、初期ポイントが設定され、これが0になってしまうと降段してしまいます。
この初期ポイントとは、その段位に上がった直後に保持しているポイントのことです。
初期ポイントは段位×200で設定されています。
初段の例
例えば初段であれば、1×200で200ポイントが初期ポイントになります。
二段であれば、2×200で400ポイントが初期ポイントになります
この初期ポイントが、段位×400で設定されている昇段ポイントに達すれば、次の段位に進めます。
初段を例に挙げると、1×400で400ポイントが昇段ポイントです。
4人打ちと3人打ち
天鳳では4人打ちと3人打ちを選ぶことができます。
レートと段級位は4人打ち、3人打ちそれぞれ独立です。
そのため4人打ちは十段、3人打ちは新人ということもありえます。
また4人打ちと3人打ちそれぞれで、東風戦と東南戦を選ぶことが可能です。
ポイント配分はどうなっているか
対戦で獲得したり失ったりするポイント数は、順位によって決まります。
素点はポイントに影響がありません。
したがって完全順位戦になります。
各段位のポイント配分
各段位ごとに順位によるポイント数が決められています。
例えば三段の場合、上級卓東南戦で、1位+60 2位+15 3位+0 4位-75となっています。
各段位のポイント配分については、次の項の「具体的なポイント配分」で見ていきます。
ラス回避という戦略
例に挙げた三段のポイント配分は、再度ですがこちらです。
1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
60 | 15 | 0 | -75 |
ポイントがマイナスされるのは4位だけです。
3位ではマイナスされません。
そして1位は+60なのに対し、4位は-75となっています。
一般的な麻雀のルールでは、ウマやオカがあるため、トップ取りの戦略が主流です。
しかし天鳳では逆にトップの取り分より4位のマイナス分が大きいので、「ラス回避」という戦略が主流になります。
このように天鳳では、一般的な麻雀と真逆の戦略がとられることになり、それは天鳳の独特のポイント配分から生まれているのです。
平澤元気の「絶対にラスを引かない麻雀 ~ラス回避35の技術~」は、ラス回避の技術を身につけることができます。
気になる方はチェックしてみてください。
→【中古】(未使用・未開封品)絶対にラスを引かない麻雀 ~ラス回避35の技術~ (マイナビ麻雀BOOKS)天鳳の特上卓についてはこちらの記事をご覧ください。
天鳳の上級卓についてはこちらの記事をご覧ください。
マイナスの比重
4位が背負うマイナスの比重は、段位が高くなるほど重たくなっています。
先ほど例に挙げた三段はトップ+60に対し、ラス-75でしたが、これが十段になると、トップ+90、ラス-180になります。
ラス1回分のマイナスは、トップを2回取らないと取り戻せない計算です。
この十段のポイント配分が、全段位中で最も過酷なものとなっています。
東風戦は東南戦の3分の2
東風戦は、東南戦のポイントの3分の2になります。
例えば上記の三段の場合、東風戦になるとポイント配分は、1位+40 2位+10 3位+0 4位-50です。
具体的なポイント配分
4人打ち・東南戦のポイント配分です。
新人~3級
1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
30 | 15 | 0 | 0 |
2級
1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
30 | 15 | 0 | -15 |
1級
1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
60 | 15 | 0 | -30 |
初段
1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
60 | 15 | 0 | -45 |
初期ポイント | 昇段ポイント |
200 | 400 |
二段
1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
60 | 15 | 0 | -60 |
初期ポイント | 昇段ポイント |
400 | 800 |
三段
1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
60 | 15 | 0 | -75 |
初期ポイント | 昇段ポイント |
600 | 1200 |
四段
1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
75 | 30 | 0 | -90 |
初期ポイント | 昇段ポイント |
800 | 1600 |
五段
1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
75 | 30 | 0 | -105 |
初期ポイント | 昇段ポイント |
1000 | 2000 |
六段
1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
75 | 30 | 0 | -120 |
初期ポイント | 昇段ポイント |
1200 | 2400 |
七段
1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
90 | 45 | 0 | -135 |
初期ポイント | 昇段ポイント |
1400 | 2800 |
八段
1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
90 | 45 | 0 | -150 |
初期ポイント | 昇段ポイント |
1600 | 3200 |
九段
1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
90 | 45 | 0 | -165 |
初期ポイント | 昇段ポイント |
1800 | 3600 |
十段
1位 | 2位 | 3位 | 4位 |
90 | 45 | 0 | -180 |
初期ポイント | 昇段ポイント |
2000 | 4000 |
4つの卓とその区別
天鳳ではレベルごとに4つの卓が用意されており、下から順に一般卓、上級卓、特上卓、鳳凰卓となっています。
各卓の参加条件は次の通りです。
卓 | 条件 |
一般卓 | 四段R1800未満 |
上級卓 | 1級以上七段R2000未満または1級未満の有料会員 |
特上卓 | 四段R1800以上 |
鳳凰卓 | 七段R2000以上の有料会員 |
段位を上げていけば、より高いレベルの卓で打てるようになります。
各卓のレベル
各卓のレベルは次のようになっています。
卓 | レベル |
一般卓 | 初級者 |
上級卓 | 中級者 |
特上卓 | 上級者 |
鳳凰卓 | プロ |
ざっくりとした言い方ですが、一般卓は初級者レベル、上級卓は中級者レベル、特上卓は上級者レベル、鳳凰卓はプロレベルと言えます。
自分と同じくらいのレベルの人と対戦できるので、上達していくためには最適です。
下位の卓でのポイント配分
自分のレベルの卓より下のレベルの卓で対戦する場合、1位や2位を取ってもその卓の低いポイントしか入らないのに、4位の時のマイナスポイントはそのままなので、ハイリスクローリターンになります。
例えば五段のプレイヤーが下のレベルの卓である上級卓でプレイした場合、特上卓では1位+75 2位+35のところが、1位+60 2位+15しかもらえません。
これに対して4位になった場合は特上卓と同じ-105になります。
確かに対戦相手のレベルは自分より下になり、勝ちやすくなりますが、自分の雀力向上のためには同じレベルの卓で打つべきです。
昇段戦など特別な事情がない限りは、自分と同じレベルの卓で打ちましょう。
天鳳の段位を上げるとこんないいことが
天鳳の段位を上げると、次のようないいことがあります。
- 高いレベルの打ち手と対戦できる
- 雀力を向上させることができる
- 自分の実力を相手に伝えることができる
- 達成感が得られる
- 天鳳位になってプロになりMリーガーになれるかも
高いレベルの打ち手と対戦できる
段位を上げていくと、より高いレベルの打ち手と対戦することができます。
仲間内での麻雀より一歩レベルの高い麻雀を打ちたいという時、天鳳は最適です。
雀力を向上させることができる
段位を上げていけば、自然と自分の雀力を向上させることができます。
完全順位戦である天鳳の段位の仕組みは、シビアな戦いを要求され、自然と強くなることができます。
ネマタの「令和版 現代麻雀技術論」は、雀力を向上させることができます。
あのトリプル天鳳位太くないおこと渡辺太プロも、この本を麻雀の基礎にしています。
気になる方はチェックしてみてください。
→令和版 現代麻雀技術論 [ ネマタ ]自分の実力を相手に伝えることができる
天鳳のレベルは高いと広く認知されています。
そのため天鳳の段位を相手に伝えれば、自分の実力をわかってもらえます。
例えば最高位戦日本プロ麻雀協会の瑞原明奈さんは天鳳で八段から九段の安定した成績を保っていることが認められて、U-NEXTPiratesから指名されました。
また麻雀戦術書の著者は、天鳳の段位を書くことで読者から信用を得ています。
このように天鳳の段位は、広く認められ、権威を持っていると言えます。
達成感が得られる
段位を上げるためにはリーチしたいところを我慢したり、押したいところをオリに回ったりと、いわばストイックな打ち方を強いられる場面も多々あります。
しかしそうした苦労の甲斐あって段位を上げられた時の達成感は、言いあらわせないものがあります。
努力の末に成し遂げるということは、価値のあることです。
天鳳位になってプロになりMリーガーになれるかも
この権威ある天鳳で天鳳位になることは、それだけでかなりの影響力があります。
ASAPINさんや独歩さん、すずめクレイジーさんは天鳳位であることにより、特例でプロの上位リーグへの入会が認められました。
そしてASAPINさんや太くないおさんはMリーガーになりました。
ということは天鳳位になれば、Mリーガーになることも夢ではないということです。
途方もないことですが、事実ASAPINさんや太くないおさんはそれを成し遂げています。
【関連記事】→渡辺太(太くないお)の東大・大学・医者・医学部など経歴を徹底解説!
天鳳の段位制度の仕組みとは? 段位を上げるとこんないいことが|まとめ
- 天鳳の実力評価はレートと段級位です
- 順位によってのみポイント配分が決まります
- 天鳳には一般卓、上級卓、特上卓、鳳凰卓の4つの卓があります
- 天鳳の段位を上げると様々なメリットがあります
天鳳はその独特なポイント配分によって、とても特殊な麻雀になっています。
むしろ麻雀ではなく、「天鳳」という独立したゲームとすら思えてくるほどです。
天鳳開発者の角田氏は、「強者とは負けない人」という発想からこのポイント配分を思いついたそうです。
そしてこのポイント配分は、多くの人を熱くさせています。
天鳳位の麻雀戦術本で強くなろう!
天鳳で強くなり、どんどん段位を上げていきたいですよね。
天鳳で段位を上げていくためには、天鳳位の書いた麻雀戦術本を読むのが一番です。
天鳳位が書いた麻雀戦術本を、こちらの記事ではご紹介しています。
天鳳で段位を上げていきたい方は、チェックしてみてください。