
ネット麻雀の中で最高峰のレベルと言われる天鳳。
ではその特上卓のレベルはどのくらいなのでしょうか。
そしてその特上卓ではどんな戦術が必要なのでしょうか。
この記事では、特上卓の雀力レベルの目安や必要な技術レベルについてまとめています。
あわせてそれに応じた特上卓で有効な戦術もご紹介しています。
特上卓での今後の戦い方がわかります。
特上卓のレベルをたとえるなら
特上卓のレベルをたとえると、雀荘のフリーレベルです。
確かにトップをとることが重要な雀荘と、ラスを回避することが重要な天鳳では単純に比較できませんが、麻雀の基礎力という意味では同レベルです。
特上卓プレイヤーの技術レベル

特上卓のレベルでは、牌効率、ベタオリ、押し引きができています。
特上卓で必要な3つの技術
- 牌効率
- ベタオリ
- 押し引き
この3つの技術が特上卓では必要です。
逆に言うと、この3つのうち、どれか1つでもできていないと、特上卓では厳しいです。
上級卓では勝てるけど、特上卓に上がるとすぐ落とされてしまうという人は、この3点のどれかができていない可能性があります。
もし自分の弱点が分かっているのであれば、そこを強化するようにしましょう。
特上卓の技術レベル
特上卓のプレイヤーは、雀荘のフリーなどある程度リアル麻雀の経験を持つ人が多く、点数計算もでき場況も見えています。
どの牌を切れば一番テンパイに近いかという牌効率も理解しており、場況に応じた押し引きもできます。
ベタオリも、どの牌が一番当たりにくいかという確率論として身についています。
その上でさらにリーチ判断や、鳴き判断もしっかりできるという人は五段に上がっていくでしょうし、さらに押し引きの精度があり、天鳳特有のラス回避技術が優れている人は六段へ上れるでしょう。
上級卓との比較
上級卓との比較で見ると、牌効率ができていますのでテンパイ速度が速く、先制されることが多くなります。
また場況に応じた押し引きができていますので、いつの間にか順位が上がっているなんてことも上級卓にくらべて少ないです。
そしてベタオリがしっかりできるので、簡単にはフリコんでくれません。
こちらは放銃率のデータですが、 段位が上がるごとに低くなっています。
三段 | .147 |
四段 | .142 |
五段 | .136 |
六段 | .130 |
特上卓でどういう戦術をとるべきか

特上卓でとるべき戦術はラス回避です。
天鳳ではラスのポイント減の比重が重たくなっています。
特上卓東南戦ポイント配分
1位 | 2位 | 3位 | 4位 | |
四段 | 75 | 30 | 0 | -90 |
五段 | 75 | 30 | 0 | -105 |
六段 | 75 | 30 | 0 | -120 |
特殊なポイント配分
このルールは通常の麻雀からしたら特殊です。
一般的なフリー雀荘のルールだとトップが偉いです。
ラスを引いても、1回トップをとればオカやウマがあるので、収支がプラスになります。
しかし天鳳では上のポイント配分表を見てもわかりますように、ラスを引いたら1回トップをとるだけではプラスになりません。
つまりフリーのトップ取りの打ち方に慣れている人は、ラス回避の打ち方に思考を変換しなければいけないということです。
ポイント配分に応じた判断
ラス回避の判断を事例で考えてみます。
ラス回避の事例
オーラス2着目、トップとの差が3800点で、ラス目の親との差は5000点。
5巡目にピンフのみをテンパイ。ここであなたはリーチをしますか。
もしここがフリー雀荘だったら私はリーチをします。
なぜならトップが偉いからです。もし一発や裏ドラがあればトップになれます。
しかしここが天鳳だったら、リーチをしません。
なぜなら絶対オリないラス目の親の反撃が目に見えているからです。
もしフリこんでしまえばラスになる可能性が高くなります。
ダマにして2着確保の可能性を上げつつ、ラス目の親からもしリーチがきてもオリられるようにしておきます。
トップをとるよりラス回避
現状2着からトップの+75ポイントにする場合、その増加分は+45ポイント。
それに対して4位になってしまうと、もし四段ならばその減少分は-125ポイントになります。
つまり4位になるリスクを負ってまで1位をとりにいくことはリスクに見合わないということになります。
もし佐々木寿人なら光速でリーチをかけるでしょう。
確かにそのほうがかっこいいです。
しかしここが天鳳なら、グッとこらえてダマが正解なのです。
ラス回避の視点
ラス回避の技術としては、ラス目の親は早くけるとか、ラス目のリーチにはベタオリするとかありますが、要はラス回避の視点から考えようということです。
手作りにしても押し引きにしても、リーチ判断、鳴き判断にしてもラス回避の視点から判断していくということです。
特にラス回避の思考が重要になるのは南場です。
なぜなら南場の判断は順位に直結してくるからです。
さらにはその中でも押し引きの判断は重要になります。
特上卓でのレベルアップのために
特上卓でのレベルアップのためには、牌譜の見返しや観戦、戦術書を読むことが必要です。
戦術書については、天鳳に当てはめて考えることが重要です。
そして特上卓では高度な読みは必要ありません。
牌譜の見返し・観戦・戦術書
レベルアップのためには、牌譜の見返しや鳳凰卓の観戦、そして戦術書を読むことが重要です。
牌譜の見返し
地味ですが実戦のあと牌譜を見返すというのが重要です。
特に4位になった試合。
これは苦痛になる時もありますが、ターニングポイントとなった重要な押し引きの場面だけでも見返しておくと今後のためになります。
鳳凰卓の観戦
鳳凰卓の観戦も勉強になります。
強者たちの思考を推測することは難しいことですが、ラス回避の押し引きの場面だけでもポイントとして見ておけば、勉強になります。
戦術書

戦術書としては、「令和版 現代麻雀技術論」(著:ネマタ、編:福地誠)がおすすめです。
牌効率を中心に基礎力アップには欠かせません。
「令和版 現代麻雀技術論」で特上卓でのレベルアップを図りましょう。
令和版 現代麻雀技術論 [ ネマタ ]戦術書を読む際の注意点
戦術書を読む際、そこに書かれてあることを天鳳のラス回避という視点から吟味する必要があります。
天鳳の特殊なポイント配分
戦術書を読む際の注意点としては、そこに書かれていることが天鳳に当てはまるのかということです。
上にも書きましたように天鳳のポイント配分は特殊です。
すべての戦術書が天鳳のポイント配分を前提にして書かれているわけではありません。
むしろ天鳳のポイント配分ではなく、一般的なトップ取りを前提として書かれていることが多いです。
なおかつ天鳳は完全順位戦です。収支はまったく関係ありません。
→参考:天鳳の段位制度の仕組み
→参考:天鳳の個人成績をどのように見ていくか 安定段位とは?
ラス回避の視点
そこに書かれている戦術を鵜吞みにするのではなく、天鳳に当てはめて有効かどうか吟味すべきです。
「この形なら絶対リーチ」とか「この場面なら鉄鳴き」とか書かれていたとしても、では天鳳ではどうなのかと考える必要があります。
その戦術は東場では有効でも、天鳳の南場では有効ではないかもしれません。
知識としては吸収するけれども、実践の場ではラス回避の視点に合わせて考え直す必要があります。
特上卓での読みについて
読みはそこまで特上卓では必要ありません。
確かにざっくりとした読みは必要です。
どんな役を狙っているか、相手の進行速度はどのくらいか、押しているか引いているかなどはラス回避の押し引きにも重要です。
しかし相手の手牌構成や山読みといった高度な読みは、優先順位が低いです。
鳳凰卓では必要かもしれませんが、特上卓ではそれほど必要ではありません。
それよりもラス回避のための押し引きのほうが大事です。
そのほうが成績に直結するからです。
天鳳特上卓のレベル どんな戦術が必要か|まとめ
- 天鳳特上卓のレベルは都内0.5のフリーと同レベルです
- 技術レベルとしては、牌効率、ベタオリ、押し引きができています
- 戦術としてはラス回避の視点が重要です
- レベルアップのためには牌譜の見返しや観戦が有効です
- 読みはそれほど重要ではありません
ラス回避が重要な天鳳。
そのため消極的になりがちですが、オリてばかりでも勝てません。
時を見て、積極的に攻めていくことも重要です。
でもこの辺の見極めがやはり難しいです。
しかし最終的に、自分の負けを運のせいにする人は強くなっていきません。
たとえ運の要素が強いゲーム性だとしても。
天鳳位の麻雀戦術本で強くなろう!
天鳳で強くなり、どんどん段位を上げていきたいですよね。
天鳳で段位を上げていくためには、天鳳位の書いた麻雀戦術本を読むのが一番です。
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