Mリーグ2022-23シーズン11月7日の第1試合で、鈴木優は黒沢咲の少牌を指摘し、未然に防ぎました。
このプレーには賛否両論あります。
こちらの記事では、この鈴木優のプレーについて考察しています。
鈴木優のプレーをどう捉えていいかがわかります。
鈴木優のフェアプレー
Mリーグ2022-23シーズン11月7日の第1試合、南4局2本場で鈴木優は黒沢咲の少牌を指摘しました。
一気に鈴木優好きになったわ。勝負師としてどうなんだと言う批判もあるかもしれんが。これは人として最高だ @ABEMA で視聴中 https://t.co/BVE8djn6PK #Mリーグ pic.twitter.com/innQHgSymG
— D.K.桜輪会 (@chi_ba_kun1978) November 7, 2022
少牌の指摘
親の黒沢咲は配牌後の第1ツモをせずに、手牌からを捨てようとします。
しかしその瞬間、鈴木優は黒沢咲の牌山に右手を差し出し、ツモってないことを教えます。
黒沢咲はこれにより少牌を回避します。
→この試合はABEMAプレミアムでご覧いただけます。
鈴木優のコメント
この対局直後の裏インタビューで、鈴木優は次のようにコメントしました。
「教えていいかどうかの規定を自分が把握してなかったのはダメ」
「でも教えてはいけないと決まってないなら僕はああいった行動になるので、後悔していません」
ちなみにMリーグのルールで「少牌を指摘してはいけない」という規定はありません。
鈴木優の裏インタビューはABEMAプレミアムで見ることができます。
鈴木優のフェアプレーへの賛否両論
鈴木優のこのフェアプレーには賛否両論あります。
しかし賞賛する意見がほとんどです。
賛成意見
- 麻雀がスポーツとして発展するためには必要
- 少牌になれば視聴者の興をそがれる
- 競技を円滑に進めることは競技麻雀での共通認識
- 見てる側が気持ちいい
瑞原明奈の見解
瑞原明奈はこちらの動画で、次のような見解を示しています。
対局者は競技が滞りなく進行するようにすべきという共通認識が麻雀プロにはあります。
そのため損得ではなく、指摘してしかるべきです。
反対意見
- 勝負としてぬるい
- 優勝がかかった終盤やメンバーのクビがかかった場面でも同じようにできるのか
- 指摘できた場合とできなかった場合で有利不利が出てきてしまう
「指摘できた場合とできなかった場合で有利不利が出てきてしまう」とは?
この意見は競技麻雀の観点から公平性を考えた時、指摘しない方が公平だという意見です。
これまでMリーグでは少牌になった選手が何人もいます。
しかしその時、今回のように同卓者が指摘してくれればアガリ放棄にならずに済みました。
つまり指摘によって競技上の有利不利が生まれています。
このため指摘しない方が公平だという考え方です。
Mリーグでの少牌については、こちらの記事をご覧ください。
Mリーグに求められるプレー
鈴木優の今回のプレーは、
- エンタメ
- スポーツマンシップ
の2つの面からMリーグに求められるプレーです。
エンタメ
Mリーグは競技であるとともにエンターテイメントでもあります。
視聴者がつまらなくなるような少牌などは、極力回避すべきです。
スポーツマンシップ
Mリーグはスポーツとしての麻雀の発展を目指しています。
そのため今回の鈴木優のようなフェアプレーが、スポーツマンシップとして求められます。
なぜ鈴木優は黒沢咲の少牌を指摘できたのか
少牌を指摘することは通常、困難です。
なぜなら配牌の直後は牌の種類や順番を整えたり、手牌の構想を立てたりして自分の手牌に気をとられているからです。
ではなぜ鈴木優は少牌を指摘することができたのでしょうか。
その理由は次の2点です。
- 鈴木優は相手の挙動を常に注視している
- 雀荘の店長をしていた
鈴木優は相手の挙動を常に注視している
鈴木優の著作に次のような本があります。
「1秒で見抜くヤバい麻雀心理術」
内容は、
- 相手の切るまでの間
- 目の動き
- 仕草
などの挙動によってテンパイ有無や狙っている役などを見抜くというものです。
つまり相手の挙動を常に注視しています。
たとえばこんな感じで見ています。
“戦闘民族”の眼光がギラリ…ターゲット牌を掴んだ相手に鈴木優のロックオンアイ「めっちゃみてるww」/麻雀・Mリーグ(ABEMA TIMES) https://t.co/8jQvdGpbht
— ふぇにたん🐺 (@PhoenixReadyGo) September 23, 2023
このことが、少牌の指摘につながっています。
「1秒で見抜くヤバい麻雀心理術」が気になる方はこちらもチェック!
→1秒で見抜く麻雀心理術/鈴木優雀荘の店長をしていた
鈴木優は愛知県豊橋市で「麻雀ばとるふぃ~るど」という雀荘を経営し、店長をしていました。
マナーのよい店を目指していたこともあり、お客さんがチョンボなどをしないよう細心の注意を払いながら打っていたでしょう。
そういった経験が、この少牌の指摘につながっています。
鈴木優の雀荘については、こちらの記事をご覧ください。
魚谷侑未も過去に少牌を指摘
魚谷侑未も過去に、2度少牌の指摘をしています。
- 黒沢咲(2018年12月13日)
- 内川幸太郎(2020年6月19日)
しかしどちらも間に合わず、少牌となっています。
その魚谷侑未は、鈴木優の雀荘で働き、マナーを鈴木優から学んでいます。
鈴木優と魚谷侑未の関係については、こちらの記事をご覧ください。
鈴木優のフェアプレー(黒沢咲の少牌指摘)を考察してみた|まとめ
- 鈴木優の少牌指摘には賛否両論ありますがほとんど賛成意見です
- 鈴木優のフェアプレーはMリーグに求められるプレーです
- 鈴木優は相手の挙動を注視しているなどのために少牌を指摘することができました
今回の鈴木優の紳士的なプレーは、次のように視聴者からとても賞賛されています。
たしかに、
— 神田來🐻❄️チミィ (@lightnian) November 7, 2022
今日の凄セレブは黒沢咲さん
なんだけど、
後世に語り継ぎたい超絶MVPは、
確実に鈴木優さんの
黒沢さんへの少牌指摘だわ。
だからみんなに愛されるんだろうね、優さん。
今日のMVPは確実に優さん!
黒沢さんは、凄セレブ
渋川さんはドラマティックストーリー
黒沢咲の歴史的快挙の裏には、鈴木優のさりげないアシストがあったことは忘れてはいけない。たろうさんの切り間違えとか、もう誰も覚えてないやろwww #Mリーグ
— 中嶋聡史(なかじ) (@nakaji_hofu333) November 7, 2022
今回のプレーで鈴木優の好感度はかなり上がったでしょう。
この伝説の試合を見てみたいですよね。
この試合はABEMAプレミアムで見ることができます。
最初から最後まで見どころいっぱいのこの試合を堪能できますよ。
ABEMAプレミアムの登録方法や支払い方法はこちらの記事をご覧ください。