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堀内正人三味線失格事件の真相 滝沢和典の負い目とは?

堀内正人が日本プロ麻雀連盟に所属していた頃に起こった堀内正人三味線失格事件。

堀内正人はなぜ失格になってしまったのでしょうか。

そして滝沢和典はこの事件にどう関わっているのでしょうか。

こちらの記事では、三味線失格事件の真相についてお伝えしています。

また滝沢和典の堀内正人への負い目についてもお伝えしています。

事件の真相が見えてきます。

目次

滝沢和典が解説でした堀内正人への批判

日本プロ麻雀連盟の第30期十段戦(2013年)で、堀内正人の空切りが三味線と判定されました。

その際の

  • 状況
  • 問題の所在
  • 放送席の三人の発言

について解説します。

放送席の解説は、滝沢和典、佐々木寿人、実況は勝又健志。

こちらが動画です。

状況

小島武夫がリーチ。

堀内正人は、

の手牌で、片アガリの7,700のテンパイ(ドラは)。

ここにをツモってきて、手の中のを切ります。

は、リーチしている小島武夫の現物。

次巡、瀬戸熊直樹が長考の末、テンパイを維持するを切り堀内正人へ放銃となります。

は小島武夫の現物のため、この長考は前巡に堀内正人がでオリたのかどうか、が通るのかの長考になります。

問題の所在

堀内正人はをツモって、手牌の中からを捨てました。

この一連の行為が、オリたように見せかける三味線行為にあたるのかどうかが問題になっています。

放送席の三人の発言

滝沢和典、佐々木寿人、勝又健志それぞれの放送時の発言です。

滝沢和典の発言

  • 「今の微妙だな」
  • 「パンって叩きつけなければ空切りしてもいいと思うんですけど」
  • 「モーションで打っちゃったとかなるとねえ、スレスレのプレイじゃないですか」
  • を右に叩きつけたからね」
  • 「僕やられたら(中略)、ふざけんなよって思っちゃうけど

堀内の空切りに対してやや感情的な批判をしています。

空切りとは?

ツモった牌と同じ牌を手牌の中から切ることです。

佐々木寿人の発言

「(空切りの)効果あったかもしれないですね」

問題視はしておらず、単にテクニックとしての空切りに注目しています。

勝又健志の発言

  • 「普段話してても堀内プロはそういう(三味線をするような)タイプではない」
  • 「(堀内正人の動作に関して)勝負所で熱くなってたっていうのが、強そうですけどね」

と、冷静な分析。

滝沢和典の発言は責められるべきか

三人の発言は三者三様で、あの場面はこのように意見が分かれてもなんらおかしくない場面です。

つまりまさにグレーでした

いろいろな見方ができ、三人の意見はどれもあってもいい一つの意見です。

滝沢和典の発言が堀内正人の失格の発端となったことによって、滝沢和典を批判する人もいますが、やや感情的になっているとはいえ、そこまで責められるべき発言でもありません

そういう見方もできるという程度です。

堀内正人の失格処分

堀内正人は、対局中にしたとされる

  • ため息
  • の強打

が、三味線行為にあたるとされ失格となります。

そして制裁はそれだけでは足りなかったのか、翌年4月には1年間の公式戦出場停止が言い渡されます。

また元十段位の資格も剥奪されてしまいました

その年の9月、堀内正人は連盟を退会します。

堀内外しに利用された滝沢和典の発言

当時、森山会長はじめ上層部である小島武夫も、堀内正人の鳴きを多用したスピード重視の雀風をよく思っていませんでした

例えば森山会長は、十段戦の解説時に堀内正人のことを「プロじゃない」「アマチュアの延長」と発言。

小島武夫も解説時に「素人」と発言しています。

麻雀に対する価値観の違いを受け入れることができない彼らは、堀内正人の躍進に我慢がなりません。

そんな時、滝沢和典の発言はこじつけるのにおあつらえむきでした。

つまり滝沢和典の発言は、堀内排斥に利用されたのです。

重すぎる失格という処分

  • 動画を見る限り堀内正人のため息は確認できない
  • をツモった時、卓に叩きつけているがこの程度は一般的なマナーの範囲内である
  • 審判長の藤原は失格になるほどの行為を目の当たりにしていながら、なぜその場で対局を止めなかったのか

これらの事実を客観的に考えた時、失格という処分はあまりにも重すぎます

他のプロが同じことをしても、失格にはならないでしょう。

「勝負所で熱くなってしまった」という勝又健志の発言が、正しい判断なのです。

しかし森山会長という独裁政権の中で、歯向かう者はいません。

そして堀内正人は、退会にまで追い込まれます。

こうして連盟は、堀内正人という逸材を自ら手放したのでした。

藤原審判長の説明

堀内正人は間違いなくため息をした」と、後日藤原審判長は証言。

また「対局を止めて審議とすべきだった」とも説明しています。

堀内正人の信念

堀内正人は、自分の雀風が森山会長はじめ上層部に受け入れられていないことは、当然わかっていたはずです。

もし保身を考えるなら、その雀風を変えることもできました

しかし変えませんでした。自分の雀風を貫き通しました。

保身より自分の信念を選んだのです。

麻雀に対する一途で真摯な思い。最大限の賛辞を送りたいと思います。

次の動画はこの事件の3年前、第27期十段戦で、初めて堀内正人が十段位を獲得した場面です。

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