数々のタイトルを獲得し、その強さを証明している佐々木寿人。
ではなぜ佐々木寿人は強いのでしょう。
この記事では、佐々木寿人が強い5つの理由についてお伝えしています。
あわせて伝説の地和や衝撃の三倍満についてもまとめています。
佐々木寿人の強い理由がわかります。
佐々木寿人はなぜ強いの?
佐々木寿人が強い理由は、以下の5点です。
- 攻撃的な姿勢
- 的確なオリ判断
- 打牌速度
- 考えないという強さ
- 実戦的な練習方法
攻撃的な姿勢
攻撃的な姿勢により相手にプレッシャーをかけることは、守備も兼ね備えています。
相手にプレッシャーをかける
佐々木寿人は攻めの姿勢を見せることによって、相手にプレッシャーをかけていきます。
その最大の手段がリーチです。
時にはのみ手愚形のいわゆるガラクタリーチもかけ、ブラフ的に場を制していきます。
炎のガラリー pic.twitter.com/iHfC2axFYF
— 佐々木寿人 (@sasakihisato) July 11, 2016
また自称ホンイツコンサルタントと言っているように、ホンイツを多用する点も相手にプレッシャーをかける意味があります。
ホンイツを見せられるだけで、字牌や同じ色の牌が切りにくくなります。
攻撃は最大の防御
リーチやホンイツなどの明示的な攻めは、守備も兼ね備えています。
明示的に攻めることによって、相手の打牌に制限を与えるとともに、時にはおろすこともできます。
相手がオリれば、自分が攻められることはありません。
まさに「攻撃は最大の防御」です。
的確なオリ判断
攻撃的な姿勢を見せる反面、アガれないと見るやすぱっとオリ打ちし、失点を最小限に抑えます。
そしてその判断がとても的確です。メリハリのある麻雀とも言えるでしょう。
攻めのイメージが強いですが、随所で見せる的確なオリは、佐々木寿人の隠れた強さになっています。
配牌からオリを決め込むこともあるそうです。
守備的な時はスリムに構えたり先切りしたりします。
このようにただ闇雲に攻めるだけではなく、自分を守る繊細さも兼ね備えています。
打牌速度
打牌速度が速い点も、佐々木寿人の強い理由になっています。
自分のペースに巻き込む
ノータイムで打牌することによって、相手を自分のペースに巻き込むことができます。
相手はペースを乱され、自分の麻雀ができないこともあるでしょう。
また点数申告も、点棒のやりとりも非常に速いです。
これも相手のペースを乱すことにつながります。
滝沢和典が打牌速度について言及
滝沢和典も佐々木寿人が強い理由として、この打牌速度を挙げています。
インタビューの中で、佐々木寿人の打牌スピードが話題となり、「速さは強さにつながるんですか」と質問され、こう答えています。
「とりあえずは、その人のペースに引き込まれやすいですね。心理的なイニシアチブがとれるというか。その人が中心に卓が回り出すっていうか」
近代麻雀 2021年11月号 「滝沢和典・佐々木寿人特別対談」
このように佐々木寿人が強い理由は、その打牌速度にあると語っています。
考えないということ
理論的に考えず即断即決していくことは自信の表れとなり、相手へのプレッシャーとなります。
読むより読ませる
佐々木寿人は、例えば勝又健志や園田賢のように深く相手の手牌を読んだり、山読みをしようとしません。
事実、自分の待ち牌の枚数は、見えている枚数を引いた枚数が山にいると思っています。
しかしむしろ読むことより、自分の手牌を相手に読ませ、対応させることを重視しているのでしょう。
理論的なことを重視しない
理論的なことを佐々木寿人はあまり考えません。
麻雀プロの勉強会について、このように言っています。
「あーでもない、こーでもないって。俺はもっと即断即決っていうか。そんなこと考えて意味あんのかいって思ってましたけど」
近代麻雀 2021年11月号 「滝沢和典・佐々木寿人特別対談」
「ごちゃごちゃと面倒くさいこと考えてるなと思いました」
同上
即断即決の強さ
しかしこの考えないで即断即決で選択することが、強さにもなっています。
麻雀は、考えても考えてもなかなか答えが出てこない時があります。
なぜなら見えない部分が多い不完全情報ゲームだからです。
そしてこれが迷いにつながります。
しかし何の迷いもなく打ってくる佐々木寿人は、相手からすると脅威に映るでしょう。
なぜなら即断即決で打ってくる姿は、相手には自信の表れに見えるからです。
滝沢和典も、佐々木寿人が強い理由としてこの何も考えない点を挙げています。
佐々木寿人と滝沢和典の関係については、こちらの記事をご覧ください。
実戦的な練習方法
理論的な研究はせず、実戦で感覚を鍛えます。
また自分が勝った対局だけを見返すことも、一種のイメージトレーニングになっているでしょう。
ひたすら実戦をこなす
理論的なことはあまり考えない佐々木寿人の練習方法は、ひたすら実戦をこなすことです。
そして実戦で感覚を鍛えていくという方法をとります。
特に三人麻雀で実戦をこなしています。
イメージトレーニング
自分の負けた対局は見返さず、自分が勝った対局の映像だけを何回も見返すそうです。
これは一種のイメージトレーニングでしょう。
麻雀はメンタルゲームとも言われます。
押すべきところで押し、引くべきところで引くという押し引き判断は、メンタルの状態にも関わってきます。
連敗して弱気になっているために引き過ぎてしまったり、連勝して強気になっているために押し過ぎてしまったりということが、往々にしてあります。
このようにメンタルが強いところも、佐々木寿人が強い理由になっています。
このような佐々木寿人の麻雀を身につけるには、こちらの「ヒサトノート 強者のメンタル強化塾」がよいです。
佐々木寿人のように強くなりたい方は、こちらをチェックしてみてください。
ヒサトノート 強者のメンタル強化塾 (近代麻雀戦術シリーズ) [ 佐々木寿人 ]主な獲得タイトル
- 鳳凰位2期
- RTDトーナメント2019
- Mリーグ2020MVP・最高スコア
- 麻雀グランプリMAX1期
- 麻雀日本シリーズ2期
- チャンピオンズリーグ1期
- モンド杯4期
- ロン2カップ2期
このように多くのタイトルを獲得しています。
この中でもやはり佐々木寿人にとって嬉しいのは、念願の鳳凰位獲得でしょう。
日本プロ麻雀連盟のビックタイトル鳳凰位を、苛酷なリーグ戦を勝ち上がり獲得しました。
伝説の地和
佐々木寿人の強さを語る上で、この伝説の地和は避けて通ることができません。
確かにアガったのは100%運ですが、次の点は佐々木寿人のスター性と強さを物語っています。
- 麻雀プロ団体日本一決定戦という団体の威信をかけた大事な対局
- 当時、各プロ団体の代表的なプロである多井隆晴、鈴木たろう、石橋伸洋との対局
- 生放送で実況されていたTV対局
- 一時4400点までいったラスから、トップの多井隆晴に16000点の親被りをさせる大逆転のアガリ
アガった後のまるで何もなかったかのような涼しい表情が、逆に印象的でした。
衝撃の三倍満
Mリーグでのこの三倍満のアガリも、いろいろな意味で衝撃的でした。
ダマでハネマン確定をリーチ
ダマで親のハネマンが確定していますが、それでもリーチ。
ドラの東をツモってカンし、新ドラもろのりからの嶺上ツモ。
考えられません。
点数申告の速さ
さらに驚くのは点数申告の速さです。
ドラの東をツモってカンし、新ドラが3つのって嶺上ツモするまでが、ほぼ一連の動作で起こっています。
しかしこれを即座に点数申告します。
13ハンで数え役満ですが、ルール上数え役満がないので三倍満。
私なら指を折って数え、もたもたとしていたでしょう。
まさに「卓上を焼き尽くす」三倍満。
魔王降臨です。
佐々木寿人の評判
寿人の麻雀って爽快感MAXって感じでまじで好き!!!
https://www.youtube.com/watch?v=XIglNVrxU_4
この人の麻雀見てファンにならない人っているの?
https://news.yahoo.co.jp/articles/c58c7a2b00df7034ed5eeed711412ce9373cab24/comments?page=2&t=t&order=recommended
寿人の麻雀はとにかく見てて面白い。多井隆晴は上手いけど遅いし面白くない。そこの違いは大きい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c58c7a2b00df7034ed5eeed711412ce9373cab24/comments?page=2&t=t&order=recommended
スパッとしていて、気持ちのいい麻雀です。
佐々木寿人の辞書に迷いという文字はありません。
佐々木寿人が強い5つの理由 伝説の地和や衝撃の三倍満についても|まとめ
- 佐々木寿人の強さの理由は次の5点です
①攻撃的な姿勢
②的確なオリ判断
③打牌速度
④考えないということ
⑤実戦的な練習方法 - 佐々木寿人は多くのタイトルを獲得しています
佐々木寿人の麻雀は、簡単にはまねることができません。
そこには佐々木寿人の性格やセンスも関わっているでしょう。
すぐ怖気づいてしまう私などは、あのような超攻撃的な姿勢を貫き通せません。
しかし麻雀はいろいろな打ち方を許容する懐の大きなゲームです。
その人の性格に合ったスタイルでプレイすべきでしょう。
しかしそんな超攻撃的なスタイルの佐々木寿人も、嫁の手塚紗掬の前では、守備的なようです。
洗濯物を取り込んだり、ゴミ出ししたり・・・。
Mリーグが好きな方にはこちらの記事もおすすめですので、チェックしてみてください。