中国麻雀と日本麻雀は、使う牌や進行ルール、点数の考え方まで大きな違いがあります。見た目は似ていても、実際に打ってみると戸惑う人も少なくありません。
本記事では、中国麻雀の特徴を中心に、両者の違いをやさしく解説していきます。
中国麻雀と日本麻雀は何が違う?
「中国麻雀って、そもそも日本と何が違うの?」そんな疑問を持つ方に向けて、使用する牌や進行ルール、得点方法まで一気に比較してみました。
こちらでは、両者の基本的な違いをわかりやすく紹介します。
中国麻雀と日本麻雀の牌はどう違う?
日本麻雀は萬子・筒子・索子・字牌の136枚が基本。五萬・五筒・五索に赤ドラを加えた構成が多く、1枚で1翻。導入は卓ごとの合意制です。
一方、中国麻雀ではこれに春夏秋冬・梅蘭菊竹の花牌8枚が加わり、計144枚を使用。花牌はツモ時に即公開・補充され、1ファンとして自動的に加点されます。ドラ表示による加点はなく、花牌や役構成そのものがスコアに直結。得点の仕組みはシンプルで展開もスムーズです。花牌の存在が、プレイテンポを保ちながら得点の幅を広げる仕組みになっています。
【出典元:李姉妹ch】
中国麻雀は喰い替えOK?進行ルールに注目
ツモ順はどちらも時計回りですが、親の扱いが異なります。日本麻雀はアガれば親継続に対して中国麻雀は局ごとに交代が基本で、北京ではツモ時のみ続行が可能です。
日本麻雀は喰い替え禁止やリーチ後の手変え制限があり、慎重な判断が求められます。細かなルールを理解していないと、思わぬミスにつながることも。中国麻雀ではポン・チー・カンすべて自由度が高く、喰い替えも許容。テンポよく局が進みやすい点が特徴です。
さらに、フリテンのルールや途中流局がなく、展開が止まりにくい。攻めを重視する人には最適なスタイルです。
日本麻雀との違いは?中国麻雀の得点ルール
中国麻雀と日本麻雀では、点数計算の考え方が大きく異なります。片方に慣れていると、もう一方のルールに戸惑うことも珍しくありません。
こちらでは、両者の計算法を並べて比べながら、その違いをわかりやすく解説していきます。
中国麻雀は役満に上限なし?
中国麻雀では、アガリ役の合計点(ファン)で得点が決まります。門前清自摸和が2ファン、断么九は1ファン、七対子は4ファンと明確に定められています。合計で8点以上あれば和了成立です。
ファンの数に上限はなく、13ファンを超えれば役満扱いとなるルールも一般的です。上海など一部のルールでは上限が存在せず、20点・30点超えの一撃も狙えます。この仕組みによって、逆転劇や高得点のアガリが起きやすく、緊張感が最後まで続きます。
加点条件は一覧表として整理されており、得点計算も直感的。攻めの姿勢を持つプレイヤーには魅力的なルールといえるでしょう。
日本麻雀は符と翻で点数決定!基本を解説
日本麻雀は、符と翻の組み合わせで点数を算出。符は待ち方やメンツの構成で決まり、10の位に切り上げて扱われます。たとえば、30符4翻の手なら子8,000点、親12,000点というように、符と翻の掛け合わせで基本点が出ます。
役満点は固定で、親でも子でも32,000点。ダブル役満なら64,000点と定められています。こうした仕様から、終盤の放銃が致命的になりやすく、慎重な判断が求められます。符計算や点棒の扱いには慣れが必要ですが、緻密な打ち回しや正確な点数判断こそが勝敗を分ける要素です。
中国麻雀と日本麻雀の戦術の違いとは?
中国麻雀と日本麻雀は、ルールの違いがそのまま戦術にも反映されています。たとえば、日本ではリーチやフリテンの制約があるため、慎重な手順と守備意識が欠かせません。一方、中国麻雀は鳴きの自由度が高く、スピード重視の打ち回しが定着しています。テンパイ即リーならぬ、テンパイ即アガリの感覚です。
また、中国麻雀では得点上限がない卓もあり、序盤から高打点を狙うスタイルが浸透。対局のテンポは自然と速くなります。実際、統計でも中国麻雀の平均1局時間は日本麻雀より約30秒短いとされており、速攻型の打ち筋が主流であることがわかります。
守備の違いについて
日本麻雀では、終盤の放銃が命取りになります。手牌よりも他家の河に注目し、安全牌を選び抜く判断力が問われます。「Mahjong Soul」の2024年統計によると、放銃率が5%上昇するとトップ率は約15%も下がるとのデータも。
一方、中国麻雀にはフリテンの罰則がなく、放銃によるペナルティも分散されやすいため、比較的攻めやすい環境といえます。とはいえ、高ファンの手を放銃すれば一気に順位が下がるため、やみくもな押し引きは禁物。攻守の切り替えはどちらの麻雀でも重要です。
中国麻雀を体験する2つの方法とは?
中国麻雀を実際に体験するには、大きく分けて二つの方法があります。オンライン対局と、現地の雀荘を訪れる手段です。最近では、日本語に対応したアプリも増えており、手軽に中国ルールを試せる環境が整っています。
たとえば、Steam版として2024年に登場した「Mahjong Soul」では、中国麻雀モードが常設。初心者でも安心して始められます。対局中に役や点数を自動表示する機能もあるため、初見でも戸惑うことは少ないでしょう。
中国麻雀を学べる人気アプリ
本格的に中国麻雀を学ぶなら、「Mahjong Soul」やスマホ版の「雀魂」が便利です。どちらも日本語UIに対応しており、直感的な操作が可能。点数や役の計算も自動で行われるため、ルールを覚える段階に最適といえます。プレイする際は、卓の設定を確認するのが大切です。赤ドラ・花牌の有無や親の継続ルールが、打ち筋に大きく影響します。
特に、ファン上限なしの卓では高得点が狙えるぶん、放銃リスクも高まるため、自分のレベルに合った設定を選びましょう。
まとめ
中国麻雀と日本麻雀は、見た目こそ似ていても、ルールや展開スピード、点数のつけ方に大きな違いがあります。
それでも、面子の作り方や和了の基本は共通しており、覚えやすい部分も多いです。中国麻雀は花牌やファン制を活かしたダイナミックな打ち味が魅力。ゲーム展開が速く、スリリングな勝負を楽しめます。
まずはアプリでルールを体感し、慣れてきたらリアル卓にも挑戦してみましょう。新しい打ち方を知ることで、麻雀の面白さが何倍にも広がるはずです。